ドローンブームは終わったのか。

先週4/28にDJIより新作発表ということで、ウキウキと待っていたが、結果はがっかりだった。
がっかりの理由は大方の予想通り、Mavic Air 2で、特に目新しいこともなかったということ。

というのも、映像メーカーにとって4月は特別な月。
大抵この月に「これぞ」という新作が発表されることが多い。

その理由は「世界映像機器見本市」ことNABが毎年ラスベガスで行われているため。

世界中の映像機器メーカーはもちろんのこと、バイヤー、メディア、カスタマー、が集う年に一度のお祭り。
興味がない人には全くもって理解に苦しむだろうが、機材版のTGCと考えてもらえれば間違いない。

残念ながら今年は新型コロナウイルスの影響で中止。

そんな背景があり、この時期に発表される新作は特に注目度が上がり、同時にハードルも上がる。
順当なバージョンアップでは、なかなか満足できないというのが本音だ。

TGCでも同じ(たぶん)。
「前回人気だったデザインそのままに、ボタンの素材をアップデートしました!」と言っても、全く話題にはならない。
やはり、皆、新鮮なものを求めている(はず)。

このところ、DJIの開発スピードがとにかく遅い。
逆に言えば、今までがとにかく早かった。

一部のマニア向けのおもちゃだったドローンを空撮機材として確立したPhantom。
新作発表の度に買う理由が見つかる革新的な機能がそこにはあった。

しかしながら、毎年新作が出ていたPhantomもすでに前作から3年以上が経過。
レンズ交換式やズームレンズ搭載、上方センサー追加など、噂話は絶えないが、公式の発表は全くない。

もしかすると、撮影用のドローンはすでに最終段階に入っているのかもしれない。

機体で言えば、小型化と長時間飛行。
カメラで言えば、センサーと解像度が大きくなるくらいなものだ。

脱法ドローンとしてブームの兆しのあった199gドローンも合法とは名ばかりで、モラルを考えれば、ほとんど意味をなしていない。
ここ5年のドローンブームも完全に落ち着き、新作を待ちわびている人はドローンを「撮影機材」として扱っている人だけになっている。

これで2022年の免許制が現実になれば、Mavic Air 2を心待ちにしていたライトユーザー層は免許を取得してまで続けるか、やめるかの決断を迫られる。そして、空撮を生業とする者だけが残る。

そうなれば、メーカーもプロ用機材の充実に切り替えざるを得ないかもしれない。

諦めたPhantom5も意外なカタチで追い風が来ているのは間違いないようだ。

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