振り回された出発。- ケニア編① –

2022年最初の渡航はケニア。
4年前に行って以来、2回目となる。

この渡航はかなり前から予定をしていたが、コロナに振り回されて二転三転した。
年始発でチケットを抑えてはいたが、去年末がケニアの感染者数ピークとなり、様子見で延期した。

その感染は凄まじく、現地の知人曰く「国民全員かかった」ほどだったらしい。
ロックダウンや経済活動の制限がかけられても、仕事を休んでまで感染を控えようという意識は低く、一斉に感染が広がった。

そのおかげ…と言ってしまうと語弊があるが、僕が行った2月末は一日の感染者数は数十人まで減っており、日本よりよっぽど安全になっていた。

さて、コロナ禍の渡航というと煩雑で面倒なことばかり押し付けられ、ネガティブなことばかり思い浮かぶが、いいことも少しだけある。

これは航空会社によることではあるが、キャンセルや日付変更が無料だったりする。
エミレーツ航空では、最初の予約日から24ヶ月以内の予定変更やキャンセルが無料。
実際、誇大広告だったり、わかりづらい条件だったりがあるものだが、簡単に変更ができた。(差額の500円だけ発生したが)
その後、日程が合わずキャンセルしたが、ちゃんと全額返金された。

次に便が空いていること。
LCCやエコノミークラスを愛用している僕には嬉しいことで、三人掛けがまるまる1列独占できるのは、乗車時間が長い国際便ではとても嬉しい。
同じエコノミーでも1列使えるのと、B席まで埋まっているので快適度が雲泥の差である。

ちなみに往路の羽田〜バンコクのJAL便はたった10人しか乗っておらず、1列どころかワンブロックを独占でいるほどの空き具合だった。
ボーイング777の客席が400と仮定すると、乗車率はたった2.5%である。
ビジネスクラスに乗るとCAさんが各人を回り挨拶に来てくれるが、今回に限りエコノミーでも発生。ちょっとした世間話をした。
今までそんなことは一度もなかったので、激烈にヒマなんだったと思う。

とは言え、事前のPCR検査やワクチン接種証明、旅行保険の強制加入など、それを上回るほどの出費や面倒なことがたくさんあるのは事実。

さて、前置きが長くなったが、バンコク、ドーハを経由して26時間かけてナイロビに到着。

前回は初アフリカだったので、ゲートを抜けた時のタクシー勧誘の激さが脳裏に焼き付いており、アジアとはまた違った圧を感じた。
スーパースター(カモネギ)のお出ましと言わんばかりに人を引き連れながら、SIM屋でお買い物をするのも嫌だったので、準備万全であらかじめ全世界対応eSIMをインストールしてきた。
しかし、いざゲートを出るとちょっと拍子抜けた。
いるにはいるが、前回の1/5くらいしかいない。
2-3人には声をかけられたが、特に圧はなかった。
コロナ禍で国際便が減り、カモネギも少なくなっているのだろう。
これもコロナ禍の渡航のちょっとしたいいところ。

やっと到着した安堵に浸りながら、ホテルを目指した。

次回へ続く。

 

 

関連記事

  1. 海岸のキャバクラ。

  2. ウォールアートとブリュッセル。

  3. ジョモ・ケニヤッタ空港の賄賂スパイラル。

  4. スラムと教育。- ケニア編④ –

  5. 高尾山の紅葉と高揚のハーモニー。

  6. 南国宮崎に足りないもの。

  7. ドローンとロン島。

  8. 芭蕉に学ぶ創造力と想像力。

PAGE TOP