ベストトラベル動画カメラセット2021。

一般的に旅行にカメラを持っていくための要素として、携帯性と画質がある。
僕もそれは同じだが、加えて「変な目で見られない」という要素も同時に大事にしている。

携帯性を無視して画質を取れば、自ずと大型の機材になり、街中で撮っていれば「変な人」という認定をされる。
人の目を気にしない!と強がれば問題ないと思いきや、変な人は同時に目立つことになり、警察の職質対象や警備員から撮影を止められることに繋がる。

逆に携帯性を極端に小さくすると盗撮のように映り、周りに不信感を与え、こちらも芳しくない。
どちらにしても、面倒なことになるため、携帯性、画質、変な目で見られないの三点で上手くバランスを保つのが良いと思っている。

前回のRED RAVEN + RONIN-Sは、変な人を少し超えており、不審な目で見られる、何してるか聞かれる、撮影を止められる、ということを幾度と繰り返した。

しかし、これに変わる機材がなかったため、渋々変な人バロメーターを上げつつ、画質を取っていた。

さて、去年はオリンピックイヤーだったということもあり、色々な機材が発売された。
そのおかげで数年ぶりにカメラからレンズ、カバンに至るまで全てを一新することになった。

・カメラ:RED KOMODO
・レンズ:EF16-35 F4、EF24-105 F4、EF50 F1.2
・バッテリー:CANON BP-955
・スタビライザー:DJI RS2
・ドローン:DJI MAVIC 2 PRO
・バッグ:マンフロット アクティブバックパック(現行品)

まずはカメラ。
昨年やっと発売されたREDの新コンセプトカメラKOMODOは最高の旅カメラへ昇格。

一番はもちろんこのコンパクトさ。
ミラーレス機と張り合うほど小型ながら6K RAWを収録。
LCDは上部に内蔵式で簡単な撮影なら外部モニタなしでこと済む。

もし外部モニタが必要ならiPhoneの出番。
ケーブルなしのWi-Fi接続でプレビューが可能。
元々iPhoneは必ず持ち歩いているため、これが使えるのは荷物を減らす上でかなり大きい。
そのためiPhoneは最も画面の大きい12 Pro Maxに変更した。
アプリも優秀で撮影から設定まで全て簡単に管理できる。

シネマカメラとして待望のオートフォーカスが使えることもかなり大きい。
まだベータ版のようだが、EFレンズでも問題なく使えるのが嬉しい。
まさに待ってましたの一台。

次にレンズ。
本体がコンパクトになったおかげでいいレンズが持っていけるようになった。
RED RAVENはAPS-Cレンズが使えたため、本体が嵩張る分レンズでコンパクトなものを選び、バランスを取っていた。
今回は本体がコンパクトになったので、全て念願のLレンズをチョイス。
望遠側は少し足りないが、出力を4Kとすればクロップすれば特に問題ない。

デフォルトのバッテリーはキヤノンのBPシリーズ。
アクセサリーを使えば既存のVマウントバッテリーも使えるようになるが、Vマウントから解放されたのは軽量化の最大のポイント。
ただ、このBPのデメリットとしては、品切れしていてなかなか手に入らないということ。
それを除けば充電器も含めかなり荷物を減らせた。

スタビライザーは待ちに待ったRONIN-Sの後継機RS2。
ZHIYUN CRANE 3Sで気に入っていたアームロックシステムがこちらでも採用され、使いやすくなった。
さらにカーボン素材で軽量化&小型化され、旅最強スタビライザーとなった。
DSMC2を使うならCRANE 3Sの出番だが、旅行のお供には少々重量オーバーのため、こちらをチョイス。
バッテリーの持ちもよく、1日撮影してても一本でも十分持つ。

ドローンは変わらずDJI MAVIC 2 PRO。
今年あたり新作が出そうだが、現状はこれが最強ドローンで間違いない。

最後にバッグ。
カメラバッグも色々使ってきたが、マンフロットのアクティブバックパックがマジ最強!
機能優先とは言え、あまりにダサいものは持ち歩きたくないのは当たり前だが、これにはカメラバッグ特有の「ダサさ」がなく、シンプルで剛性もあり安価。

 

ここ数年は同じく前モデルのアクティブバックパックを使用していた。
これにRED、RONIN-S、Vマウントバッテリー2本、レンズ3本を詰め使っていたが、こちらもコンパクト化により更新。

特徴は上下で二層に分かれていること。
カメラバッグと言えば、一層で全開になるものが多いが、セッティングの度にイチイチ地面に寝かして開くのは防犯上あまりよろしくない。

これに関しては、下にはカメラ本体とレンズ2-3本がジャストで入り、上にはスタビライザーやノートPCを収納でき、さらにポケットにはバッテリーや外付けSSD、パスポートやモバイルバッテリーなど色々の収納できる。
旅行の際は、機内持ち込みはこのバッグ、着替えや充電器などは受託荷物としてガラガラで預けるというのが定番になっている。

次にライトウェイト版。
こちらは映像撮影は二の次で、観光しながら移動が多い際のパッケージ。

・カメラ:CANON EOS R5
・レンズ:EF24-105 F4
・バッテリー:CANON LP4

前回はOSMO POCKET推しだったが、久々のミラーレス購入にテンションが上がり、このセットに変更。

普段一眼やミラーレスだけを持っていくくらいならiPhoneのみで十分と豪語していたが、ミラーレスが復活したのには訳がある。

まずは、動画でのオートフォーカスの早さ。
今までのミラーレスにも動画でのオートフォーカスは機能としてあるものの、実際の撮影では使い物にならず、移動が多い場合はこれが時間を食う原因となっていたが、R5でその常識が覆り、実践でも使えるほど爆速で頭がいい。
タッチパネルでポチッと対象をマークすればトラッキングしてくれるし、ファーカスずらしも何のその。

さらに内部手ブレ補正が素晴らしく、手持ちでも実用できるレベルで補正してくれるため、簡単な撮影なら三脚やスタビライザーもいらないほど。
国内カメラメーカー特有の高機能で探しにくいインターフェイスから脱却してスーイスイスイと設定変更も簡単にできるのが本当に嬉しい。

新マウントのRFレンズはKOMODOと共有できるため、今後はRFレンズに切り替えていく。

番外編で超ライトウェイト版。
そもそも動画も写真も(ちゃんと)撮るつもりなんてないという時にはこれで対応する。

・iPhone12 Pro Max

11から広角レンズが搭載されたおかげでVlogレベルであれば、iPhone一台で十分である。
ミラーレスやシネマカメラでは絶対に撮れない場所で映像を気軽に撮れるのがメリットのため、そういった貴重なシーンを集めて編集するのが今の時代に合っている。
特に機内からの雲の上の風景はいつもiPhoneで撮影している。

と、今年版の旅行用カメラをご紹介してみたものの、コロナでとても気軽に海外に行ける状況ではないので、とりあえず国内から試してまわろうと思う。

関連記事

  1. ベスト”旅”カメラセット2019。

  2. ZHIYUN CRANE 3SにREDを載せる。

PAGE TOP