ディアニで朝食を。- ケニア編⑤-

旅で一番個性が出るのは、ホテル選びな気がする。
食事は大体名物を食べるだろうし、飛行機も目的地までそんなにルートがあるわけではない。
滞在先での過ごし方には、もちろん特徴が出るだろうが、買い物する人も、観光する人も、必ずホテルは使うことになる。

その中で、「朝食のビュッフェが豪華」とか、「大きなプールがある」とか、「単純に安い」からとか、エリアや設でピンキリのホテルというのは、必ず旅の決定事項として付き纏う。

何人かに聞いてみても、人それぞれで違う。
寝れればいいという極端な人もいれば、ご贔屓の高級ホテルがあるからそこに泊まるなど、様々だ。

僕の場合は、「とにかく目的地に近い」というのがホテルを選ぶ基準。
理由としては、移動がダルい。
タクシーでワンメーターでも、電車で一駅でもダルい。
とにかく徒歩でサッと帰れる距離のホテルを選ぶ。

そのため、サービスなどはあまり気にしない。
サービスの割に高いと思っても、近さには勝てないため、そこを選ぶ。
目的地が複数ある場合は、優先度が高いところの近くに泊まる。
どうせタクシーか電車を乗るなら、大体真ん中辺りを選ぶということはなく、片方に全振りするタイプだ。

HISで予約していた時代は、ホテルの選択肢も少なく、5つくらいの提携先から選ぶ程度だったが、OTAで自分で予約するようになってからは、この方式になっている。

ちなみにOTAはアゴダを愛用している。
最初はトリバゴで値段の比較をして安いところで予約していたが、アゴダが一番安いことが多かったため、定着した。
その分還元率の高いポイントやありえない定価からの大幅な値引きなどもブッキングドットコムなどに比べると少なかったため、使いやすかった。

しかしながら、今のアゴダは一回調べると「興味あるんだろ?」メールを連打してくるし、「今だけ80%オフ」みたいな二重価格満載だし、2ヶ月後にちょっとだけキャッシュバックするキャンペーン(都度申請しないと失効)、などあまり良い施策がなく、決め打ちで予約するタイプの人にはちょっと使いづらくなっている。

ただ、期間内であればキャンセルは本当に無料だし、そのキャンセル方法も煩わしくないので、今のところは惰性でアゴダを使っている。
(他にいいのがあったら教えて欲しい)

さて、今回の旅の途中で2日だけオフができた。
そこでケニアに住む友人がオススメしてくれたのが、ディアニビーチ。
数十キロも真っ白の砂浜続くリゾート地だ。

ケニアと言えばサファリだが、意外にもリゾートがあることを知り、行ってみることにした。

行ったのは、中でも友人が絶賛するのが、バオバブリゾートホテル。
目の前がすぐ海で、広大な敷地とプールなどもあり、完全に海外からの旅行者向けのホテルだ。
ここの良いところはオールインクルーシブというところ。

オールインクルーシブとは、食事もお酒も部屋も必要なものは全て込み込みというシステム。
今まで「近けりゃ良い」でしか予約したことがなかったため、恥ずかしながら、こんなホテルがあることを全く知らなかった。
朝食や夕食がついていたり、ビュッフェで食べ放題は知っているが、どの時間に何を食べても何を飲んでも同じ値段というのは知らなかった。

そもそも普段なら外で食べることが多いので、ホテルで食事をするという発想にはあまりならない。
というか、旅行に来てホテルで遊ぶという発想すらもない。
そのため、日本で温泉などもあまり好んで行かない。

モンバサからは、50kmほど離れているため、フェリーとマタトゥとトゥクトゥクを乗り継いで行った。

部屋に入った時にことを今も鮮明に覚えている。
仕切りのないバスタブ、王族のような大きなベッド、窓を開ければ爽やかな風が入り込む。
これを独り占めできる解放感は今まで経験したことがない。

プールも特別大きいわけではないが、その先の白いビーチがとても良い。
昨日まで勘弁して欲しいとさえ思っていた暑すぎる太陽も、ここではとても好きになれる、そんな場所だ。

地味に嬉しいのが、部屋の冷蔵庫にもちゃんとドリンクが詰まっていて、これももちろん飲み放題。
ベランダのビーチベッドで飲む瓶コーラは東京で飲むシャンパンよりも何倍も美味かった。

食事も膨大な種類があり、何を食べてももちろん良い。
スタッフも異常なくらいまでに多くおり、ホスピタリティーが異常に高い。
気持ち良い気遣いをしてくれるが、鬱陶しい近さまでは詰めてこない。

全てが100点だが、無理やり欠点を捻り出せば、一部輸入物のカクテルは別料金というところ。
リゾートではマリブコークを飲みたい僕としてはちょっと残念だったが、地のビールやワイン、カクテルなどはもちろんタダなので、そちらを堪能した。

結果、今まで色々なホテルに泊まってきたが、ここはダントツ1位。
こんな経験をすると今後のホテル選びにも影響が出そうでもある。
たまにはホテルでゆっくりするのも最高な贅沢だ。

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