コロナ禍に行く海外旅行 – 出発編 –

2021年、年越しの旅はヨーロッパへ。

毎年年越しは海外で過ごしているが、今回だけはコロナで渡航のハードルが高いので、辞めようとも思ったが、今しか見れないものがあると思い、行くことを決意。

周りにそれを伝えると、案の定ドン引き。
僕のコロナに対しての考えは、感染しないことこそが全て。
真面目に対策してても、酒場でウェーイしてようと、感染すれば結果は一緒。

極論言えば、誰も信用してはいけないということ。
いくら感染症対策をしている場所でも安全はなく、逆に「対策をしてるから安心という気の緩み」こそが危ないと思っている。
海外に行って全く人と接しないとの、東京で飲みに行くのと、どちらが危ないかという話。

それを加味した上で行動すれば、どこで何しようと、かからなければ正義と思っている。
自分だけが困るなら自己責任で済むが、自覚なくともウイルスを撒き散らせば、悪となる。

という屁理屈はさておき、今この時期に海外に行こうという人はまぁいない。
正直行けるならどこでも良かったが、規制なしで行けるのはヨーロッパのみだった。

感染者数ダントツ1位のアメリカは論外として、感染対策上位のアジアの国々もまだ開国は先送りで、どこも入国に条件が付く。

この条件というのが、日々変わるので厄介。
現時点で行けるとしても、渡航当日に入国できる保証はどこにもない。
ということで、このサイトを参考に消去法で入国に条件のつかないヨーロッパとなった。

先進国揃いのヨーロッパはウェルカムで、途上国が多いアジアは封鎖中というのが面白い。
普通に考えたら逆であってもおかしくないが、何を優先しているか、非常にわかりやすい。

EU内とは言え、国をまたぐのはリスクがあったので、極力減らし、滞在は3カ国4都市にした。

アムステルダム(オランダ)
ポルト(ポルトガル)
マドリード(スペイン)
バルセロナ(スペイン)

出発まで一週間を切っていたので、早々に飛行機とホテルを押さえたが、早速トラブル発生。

オランダが感染者拡大でロックダウンを発表。
ロックダウンしている国を見てみたいが、無事入国できるかもわからないため予定を変更。
泊まらずトランジットで立ち寄ることにした。
この時期に旅行に行くならこれくらいは想定内である。

さて、出発当日。
こんなにドキドキしながら空港へ向かうのは初めての海外旅行以来。
帰国後の移動は公共交通機関が使えないということは把握していたため、成田ではなく羽田を選択していた。

毎年この時期ならテンションアゲアゲの人でごった返している国際線ターミナルもさすがにガラガラ。
羽田からも多数の国際便が飛んでいるが、8割は欠航。
逆に2割はまだ毎日飛んでいることに驚いた。

チェックインカウンターに行くとオランダがロックダウンしているせいもあり、なかなか発券してくれない。
どうやら、入国には日本からの72時間以内のPCR検査の陰性結果が必要になるという話。
もちろん入国に関して確認できるものは片っ端から確認しているが、PCR検査結果持参は「必須」ではなかった。

担当してくれたスタッフの方が色々なところに電話してくれたり、上司に相談したり、オランダの入国規定の文書を確認してくれたりで、発券まで2時間ほどかかった。

日本のスタッフはとても丁寧で親身になってくれたので良かったが、幸先の悪い始まりとなった。
計画段階でもわかっていたが、全世界の入国に関する規定が日々変わっており、それに携わる人は毎日振り回されている模様。
飛行機に乗る度にこれではかなりしんどい。

なんとか無事に乗れた機内は3割ほどの乗車率。
エコノミーでも横一列は貸切なので、ここ10年で最も快適な国際便となった。

コロナ前と変わっていることと言えば、マスクがアメニティで配られること。
予備のマスクは10枚以上持ってきているが、記念にお持ち帰りした。
離陸前に見る安全に関するビデオもコロナ仕様。
マスク着用の項目だったり、出演者がマスクをしていたりと、コロナ後に作り直したことがうかがえる。

国際便では酒を飲みまくってベロベロで爆睡したいが、食事前に出される個別のドリンク配布はない。
食事もパッケージ化されたものが配膳され、温かいものは出てこない。もちろん「チキン or ビーフ」の選択もない。
小さなことだが、ちょっと悲しい。

LCC乗り癖でiPhoneに山ほどドラマを落としてきたが、機内エンタメを堪能。
ちょうどスターウォーズの新作があり、数回見た。

その後イスタンブール経由でアムステルダムへ。
飛行機を降りてすぐに簡易的な個別のセキュリティチェック。
「何しにきた?」「どこからきた?」を簡単に聞かれる。

その後にイミグレーション。
普段なら特に何も聞かれないが、再度「何しにきた?」かを説明。
「トランジットだ」と答え、数時間後のポルト行きのeチケットを提示。
「なんでトランジットなのに入国するか」と問われ、「最初数日滞在する予定だったがロックダウンしたから急遽泊まらずにポルト行きへ変更した」と正直に伝えると納得してくれて入国できた。

欧州の巨大ハブ空港もロックダウン中とあり、閑散としていた。
次の便までは数時間空いていてので、ロックダウンの現状を見るべく、アムステルダムの街に繰り出すもお店はほとんどやっておらず、こちらも閑散としていた。

雪混じりの雨が降っており、寒さをしのぐ場所もないので、早めに空港に戻りチェックイン。

最初の目的地、ポルトへ。
ポルト編へ続く。

関連記事

  1. アレキサンドリアでの勘違い。

  2. 乗車拒否からのPCR検査 – ポルト編 –

  3. ウォールアートとブリュッセル。

  4. 長崎は今日も豪雨だった。

  5. 憧れの生ピラミッドへ。

  6. 午前0時のサプライズ – マドリード編 –

  7. ドローンとロン島。

  8. ローマの窮日。

PAGE TOP