ZHIYUN CRANE 3SにREDを載せる。

先日のDJIの新作発表を確認して、ZHIYUNのスタビライザーを注文した。
キャッチフレーズからドローンの新作というのは想像できたが、淡い期待を抱いていた。

その淡い期待とは、RONIN-Sの上位モデル。

電動スタビライザーの主流はRONIN-Sライクな片手持ちタイプになりつつあるので、そろそろ新作が出てもいい頃と思い、長らく待っていた。

そんなタイミングでZHIYUNはCRANE 3Sを発表。
RONIN-Sの上位モデルようなスペックで、ペイロードは6.5kgとヘビー級カメラユーザー待望の一品。

旅カメラとしてREDを持って出かける人はあまりいないとは思うが、大型カメラをワンオペでこなす人は増えているはず。

そして、この辺りのカメラのスタビライザー選びはかなり困る。
RONIN-SにREDは本来NGで、重量オーバーでティルト不可。
コップいっぱいに入った水をこぼさないような動きしかできない。
これをわかって使っていれば、特に困ることもないが、少しでも欲をかくなら、RONIN2の出番となる。

もはや、持ち運びサイズは10倍以上、値段も20倍近く変わってくるのだ。

この穴を埋めたのが、このCRANE 3Sだ。

そもそもこのZHIYUNというブランド、名前からして怪しい。
実際に購入した今でも「ジーウン」なのか「ジウン」なのか、はたまた「ジーユン」なのか。
サイトによっても統一されていないので、未だに正解がわからない。

実態はRONIN-SやOsmo Mobileに似た電動スタビライザーのみを作っている中国のメーカー。
ドローンこそ開発していないが、DJIを老舗とするなら、こちらは新進系のメーカーになる。

知名度はあまりないが、開発に陰りが見えたカメラ用のスタビライザー業界で精力的に新作を投入しているので、今注目している。

さて、無事に届き、早速EF11-24mmのヘビー級レンズを載せてみた感想。

RONINシリーズなどで慣れているので、バランス調整はさほど困らなかった。

ただ、ペイロードが大きくなった分、調整はシビアな印象。
それに役立ったのが、3軸に付けられたロックシステム。
各アームをロックすることで、バランス調整のスピードが格段に上がった。

これは地味なアップデートだが、使いやすさを追求しているのがよくわかる。

また、バッテリーも乾電池のような独自規格ではあるが、他のモデルでも使えそうだし、汎用性がありそうだ。

いつも困るのが、このバッテリー問題。
以前使っていたRONIN-MXは、このバッテリー問題に悩まされていた。

公式で本体が売られているのに、予備バッテリーが売られていない。
Amazonなどで買い漁るも、数年前のもので放電仕切っており、何度も返品を繰り返した。
終いには、香港の旗艦店まで買いにいくもディスコンしたと言われ無事死亡。

本体の性能ももちろん大事だが、このバッテリー問題は新機種が出るたびに付き纏うので、汎用性があるかないかは重要なポイント。

と、機能的には大満足だが、唯一の欠点は重さ。
多少の重量増加は覚悟していたが、想像以上に重い。

EF11-24mmが1.2kgとヘビー級ということもあるが、とてもじゃないが重過ぎて耐えられない。
感覚として同じセットアップの手持ちのRONIN2よりキツく感じほどだ。

ヘビー級レンズが使えるならRONIN2もいらないと思っていたが、どうもそうはいかないようだ。

コンパクトさでは完璧に軍配が上がるが、主に旅用としてRONIN-Sから差し替えるつもりだったが、この重さはさすがに堪えるので、まだ併用を考えている。

あと、性能がよければデザインは全くに気にならないタイプだが、この漢字表記だけは苦手。
海外では「カンジー、クール!」なのかもしれないが、日本人からすると偉いお坊さんの名前のように見える。

とても「ありがたや〜」とはならないので、ここは次回作に期待したいと思う。

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